この度は、最優秀賞という名誉ある賞をいただき、心より感謝を申し上げます。 本プロジェクトは、郷土の偉人・二宮尊徳先生の教え「荒地は荒地の力で」の実践として、 市民の皆さんと行政が一体となり、眠っている資源を掘り起こし、地域経済の活性化と活力 の向上を目指すというものです。  超高齢化、少子化、経済の空洞化など、様々な課題を抱える現代では、行政や市民、企業 といった垣根を越え、一人一人が知恵と力を発揮し、全ての人が当事者として地域の課題の 解決に力を合わせなくてはなりません。「無尽蔵プロジェクト」はこうした担い手となる世 代の裾野を広げ、人材を確保し育てる新たな取り組みでもありました。 活性化のエンジンを「行政」から「民」に載せかえるという手法に、当初は理解を得にくい 面もありましたが、それでも2年余りで数々の成果を産み出しました。今回このような権威あ る賞をいただけたことは、プロジェクトに関わった多くの市民の皆さんや市職員にとって大 いなる励みになるものと考えております。  審査員の皆様から「この仕組みは他でも導入できるもので、先導的になり得る」との講評 をいただきましたが、小田原発のチャレンジが各地に広がり、日本の未来を照らすヒントに なればこれほど嬉しいことはありません。今後も最優秀賞の名に恥じぬよう、皆でしっかり と成果を出していきたいと考えております。本当にありがとうございました。 小田原市長 加藤憲一