広く公共的課題の設定、分析、提言を目的に、計画行政の各分野にたずさわる研究者、行政担当者、実務者等による学際的研究成果の発表と相互交流を行うことを通じて、理論と実践を統合する学問体系の確立をめざす

日本計画行政学会第38回全国大会のご報告

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日本計画行政学会第38回全国大会のご案内

2015年度は、「縮減社会の持続可能性」をテーマに全国大会を開催いたしました。

開催要項

1.開催日時

 2015(平成27)年9月18日(金)~20日(日)

2.開催地

 名古屋工業大学(名古屋市昭和区御器所町)

3.大会テーマ

 「縮減社会の持続可能性」

4.大会趣旨

今日、我が国は縮減社会に向かいつつある。少子高齢化に伴う人口減少、グローバル化に伴う生産拠点の海外移転、地域産業・経済の縮減、国と地方自治体における膨大な財政赤字と財政抑制が同時的に進行している。また、産業・経済構造や人口動態の変化は東京と地方、中枢都市とその他の地域との格差を拡大し、個人・世帯間の経済格差を生み出している。一方で、一人あたりのGDPは縮減社会において必ずしも減少するものではなく、土地へのアクセスも容易となる。縮減社会のなかで、地域における生活の質をどのように維持・発展できるかが、今問われている。 こうしたなか、都市・地域はそれぞれに持続可能な発展のあり方を模索しようとしている。定住人口の維持、交流人口の受け入れ拡大、産業誘致、6次産業化など、さまざまなアプローチが提案され、実施されつつある。しかし、縮減社会のもとで、多くの地域が同様なアプローチをとれば、過剰な地域間競争を生み出し、地方財政リスクを高める懸念がある。ここに、地域固有の社会経済、人口動態、資源・環境・文化、新たな機会と直面する脅威、地理的条件を踏まえた、現実的なアプローチ、主体形成、プロセス・デザインが計画行政に求められている。 本大会では、幅広いアカデミズムと実務家の知恵を結集し、「縮減社会における持続可能性」とは何かを議論し、暮らしやすい縮減社会のあり方とその実現方策を社会に広く発信したい。

5.大会役員組織体制

・大会会長           竹内 伝史(岐阜大学名誉教授)
・大会組織委員長    阿部 和俊(愛知教育大学名誉教授)
・大会プログラム委員長  福島  茂(名城大学副学長・教授)
 同     副委員長    戸田 敏行(愛知大学教授)
 同     委員       森下 英治(愛知学院大学教授)
 同     委員       岡田 英幸(名古屋市立大学大学院研究員)
・大会運営委員長    川上 洋司(福井大学大学院教授)
・大会事務局長      秀島 栄三(名古屋工業大学大学院教授)
 同     次長       吉村 輝彦(日本福祉大学教授)
・中部支部事務局    沢井  治(中部圏社会経済研究所常務理事
 同               折戸 厚子(同 職員)

 

6.大会参加費

費 目

会員種別

事前払込

当日受付

参加費

一般会員

3,500円

4,000円

学生会員

1,000円

1,500円

非会員

4,000円

4,500円

懇親会費(共通)

3,500円

4,000円

エクスカーション費(共通)

3,000円

※昨年度より、事前払込制度を導入しております。当日受付より割安ですので、ぜひご活用ください。

※なお、事前払込にあたっては、ニューズレター同封の払込取扱票の通信欄に必要事項をご記入の上、該当する金額を下記の口座宛に払込ください。

※エクスカーションについては、事前払込か、9月18日・19日午前中までの受付です。詳しくは、プログラムをご参照下さい。

7.大会プログラムの概要

【第1日目】9月18日(金)

8:30-

受付開始(52号館1F)

9:00‐10:15

 ● 研究報告A

10:15‐10:30

休憩

10:30‐12:00

 ● 研究報告B  ● ワークショップB

12:00‐13:00

昼休み

13:00‐13:50

 ● 開会式 大会会長挨拶 竹内 伝史(岐阜大学名誉教授)

        学会会長挨拶 細野 助博(中央大学教授)

 ● 学会賞授与式

13:50‐14:00

休憩

14:00‐15:00

 ● 基調講演

演 題: 『対流型国土の形成と共助社会』

講 師:  奥野 信宏(学校法人梅村学園理事・中京大学学術顧問)

15:00‐15:15

休憩

15:15‐17:00

  ● シンポジウム

 テーマ: 『縮減社会の持続可能性』

 パネリスト:    加藤 博和(名古屋大学准教授)

            後藤 澄江(日本福祉大学教授)

            瀬田 史彦(東京大学准教授)

            保母 武彦(島根大学名誉教授)

            牧野 光朗(飯田市長)

 コーディネイター: 竹内 伝史(岐阜大学名誉教授)

17:00‐17:30

移動

17:30‐19:00

 ● 懇親会 (会場:名古屋工業大学2号館11F・ラウンジ)

 

【第2日目】9月19日(土)

8:30-

 受付開始(52号館1F)

9:00‐10:30

 ● 研究報告C  ● ワークショップC

10:30‐10:45

休憩

10:45‐12:15

 ● 研究報告D  ● ワークショップD

12:15‐13:15

昼休み

13:15‐14:45

 ● 研究報告E  ● ワークショップE

14:45‐15:00

休憩

15:00‐16:30

 ● 研究報告F  ● ワークショップF

16:30‐16:45

休憩

16:45‐17:05

 ● 全国大会優秀発表賞表彰式  ● 閉会式

 

【第3日目】9月20日(日): エクスカーション

プログラム内容

 ● とよたエコフルタウンと三州足助屋敷(愛知県豊田市)

エクスカーションでは、愛知県豊田市のとよたエコフルタウン、三州足助屋敷を訪問します。エコフルタウンでは施設見学のほか、低炭素社会に向けた豊田市の取組みについての講演や燃料電池車の開発・インフラ整備などについて意見交換を行います。今年度、「まち交大賞(国土交通大臣賞)」を受賞した足助香嵐渓地区の歴史的町並みの散策も予定しています。復路は、2005年の全国大会で シンポジウムを行った愛・地球博の跡地公園を経由し、名古屋にもどります。

集合・解散

 ● 集合: 9:00 名古屋駅コンコース「銀の鈴」前集合(新幹線改札口付近)

 ● 解散:16:30 名古屋駅新幹線口

参加費

 ● 3,000円(交通費、入場料、昼食お弁当代込)

定員

 ● 40名(事前振込と18日と19日午前中までの受付申込みで、先着40名まで受付けます。事前振込で定員超過の場合には、ご連絡の上、受付にて返金いたします)

※詳細プログラムについては「第38回全国大会プログラム」を参照。

8.全国大会会場(名古屋工業大学)へのアクセス案内等

会場へのアクセスはこちらをご覧ください →  大会会場map

 9.第38(2015年度)全国大会プログラム

学会誌同封のニュースレター60号(第38回全国大会特集)に比べて、以下の点が変更になりましたのでお知らせします。
 
(1)会場構成の変更
 開催校の施設改修工事の関係で、会場構成などが以下のとおり一部変更となりました。
 ●全体会場が5211教室から隣接する5212教室に変更になりました。
 ●受付の場所が第1会場(5214教室)前に変更になりました。
 
(2)プログラム等の変更
 ●A-2-2の発表がF-2-4に移動しました(研究報告要旨集はそのままA-2-2として収録)。
 ●C-4-2の研究報告が取り下げられました。
 ●A-3セッションの座長が、吉川富夫氏(大阪経済大学)から森下英治氏(愛知学院大学)に変更となりました。
 ●E-4セッションの座長が、大塚章弘氏(電力中央研究所)から大野栄治氏(名城大学)に変更となりました。

プログラム最新版はこちらをご覧ください。 → 38_Conference Program Ver.1.4(2015.9.14) NEW!!

10.第38(2015年度)全国大会要旨集(電子版)

 こちらをダウンロードしてください→ 38_conference(8.13)   

※電子公開は今年度末(平成28年3月末日)までの期間限定です。ご注意ください。 

※電子公開に伴い、大会当日の大会要旨集の配付はありませんが、各会場において、発表者が発表資料を準備しております。ただし、数に限りがあります。

11.第38回全国大会ニュース 

■基調講演 NEW!!

  • 日時・会場: 平成27年9月18日(金)14:00~15:00 (全体会場:5212教室)
  • 演  題:   対流型国土の形成と共助社会
  • 講  師:   奥野 信宏(学校法人梅村学園理事・中京大学学術顧問)
  • 講演概要:

 第2次国土形成計画のテーマは「対流」である。目標は、  人・物・情報の内外の対流を促すことにより、各地域の地域力と都市の国際競争力を高めることにある。活動を推進する主体は様々だが、なかでも地域住民、ボランティア団体、NPO,企業等の多様な主体が作り出す人の繋がりは、活動の担い手として対流を創り出す熱源となる。

 「普通の人が公共を担う」ようになったことは、我が国の社会における近年の特徴的な動きとして注目される。バブル崩壊以降、日本経済は低成長に移行し、それへの適応に国民は難儀をした。加えて阪神淡路大震災や東日本大震災等の大規模震災による未曾有の被害、南海トラフ・首都直下地震の襲来の恐れや、少子・高齢化による地域の疲弊と将来の生活への不安等々、人々は自らの力の及ぶ範囲を超えた危機感のなかで生活を送ることを余儀なくされている。その渦中にあって、従来は行政の領域だった分野にも市民・民間が自らの意思で積極的に進出し、「公共」に関わるようになった。それらが地域の人の繋がりを再構築し、都市と地方を問わず人の幸せの形や社会のあり方にまで影響を及ぼしていて、「先進国に相応しい安定感ある社会」を構築する鍵を握るようになっている。

【講師プロフィール:奥野 信宏 先生】

昭和20年生。公共経済学専攻、経済学博士。京都大学大学院修士課程修了後、名古屋大学経済学部教授・学部長、同大副総長等を経て現職。国土審議会会長・計画部会長、国交省大都市圏検討委員会委員長、内閣府共助社会づくり懇談会座長、内閣官房ナショナルレジエンス懇談会委員等。著書「公共の役割は何か」(岩波書店,2006)、「地域は「自立」できるか」(同,08)、「公共経済学」(同,10)、「新しい公共を担う人びと(栗田氏と共著)」(同,10)、「都市に生きる新しい公共(同)」(同,12)他。

 シンポジウム NEW!!

  • 日 時: 平成27年9月18日(金)15:15~17:00
  • テーマ: 縮減社会の持続可能性

我が国がこれまで辿ってきた膨張拡大社会とは異なる目標像として、持続可能性を持った「縮減安定社会」を描き出すことが重要である。本シンポジウムでは大都市、地方中小都市、農山村の実態を踏まえ、パネリストの各専門分野から「縮減安定社会」への視点を探る。

  • コーディネイター:竹内 伝史 岐阜大学名誉教授
  • パネリスト:加藤 博和 名古屋大学准教授

                   後藤 澄江 日本福祉大学教授

            瀬田 史彦 東京大学准教授

             保母 武彦 島根大学名誉教授

              牧野 光朗 飯田市長

※ シンポジウム資料はこちらからダウンロードできます → 全国大会シンポジウム資料2015-9-8 NEW!!

12 第38回全国大会についてのお問い合わせ先

名古屋工業大学大学院工学研究科 秀島 栄三

E-Mail:jappm2015[at]gmail.com(※[at]を@に変えて送信してください) 

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